まもなくTPP11発効 輸入食品の値下げも[2018/12/29 23:30]

 まもなく日本とオーストラリア、カナダなど11カ国によるTPP(環太平洋経済連携協定)11が発効します。輸入する食品の関税が下がるほか、日本が輸出する工業品も増えると期待されています。

 日本時間30日午前0時に発効するのはアメリカを除いた11カ国によるTPPで、世界のGDP(国内総生産)の約13%、人口5億人を抱える巨大な自由貿易圏が誕生します。輸入の牛肉の関税は発効と同時に現在の38.5%から11%下がり、その後も段階的な引き下げによって16年目には9%になります。キウイやブドウは関税が即時に撤廃されるため、家計にもメリットがありそうです。一方、輸出では99.9%の工業製品の関税が10年以内に撤廃され、自動車や部品などの輸出拡大が期待されます。政府はTPPの発効によるGDPの押し上げ効果を約7兆8000億円と見込んでいます。

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