無料で自由に…政府の衛星データにアクセス可能[2019/02/21 12:23]

 人工衛星が収集した位置情報や地図などのデータを、誰でも無料で活用できるサービスが21日に始まりました。

 「Tellus」は、経済産業省が衛星データを利用したビジネス創出の促進を目的とした事業の一環として、一般企業と開発を進めていました。携帯のGPS(全地球測位システム)から観測した、どこにどれくらいの人がいるかといったデータです。今後、データが増えてくると企業のマーケティングに使うことができます。また、車の数を計測するようになることができれば、トラックの最適な輸送ルートの選択にも使えるようになるそうです。さらに、自然災害が発生した際には被害状況をリアルタイムで把握したり、農業や漁業の分野でも活用が期待されます。
 実際に利用を検討している企業は。
 株式会社Ridge−i・柳原尚史代表取締役社長:「(Q.利用方法)例えば、標高データというのがきちんと分かるということが時系列的にデータとして重なっていくと地盤沈下のようなものが予測できたりする。現時点では正直なところ、まだデータというのがそろいきれていないというふうに思っている。これから新しく衛星データが集まるということ、そして時系列的にデータが拡充したり、そういったものも今後、追加されるということなので、次に期待をしているというのが現状の期待値」「(Q.今後について)グーグルマップと比べてどこまで今回のTellusに集まるオープンアンドフリーというのが魅力的になるかというのがすごく重要なポイントになる。そこで重要なのは、やはりデータの種類」
 まずは、昼でも夜でも天候に関係なく地表の状態が見られる「だいち2号」のデータから始めて、徐々に使える衛星を増やす予定です。

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