不動産向け貸し出し 1990年以来の“過熱” 日銀[2019/04/17 16:59]

 不動産向けの貸し出しが1990年以来、初めて過熱を示す「赤色」となりました。

 日銀は17日に発表した金融システムリポートで、不動産向け貸し出しが新規の実行額は直近1年から2年で減少しているものの残高は増え続けていて、1990年末以来、初めて過熱を示す「赤色」になったと分析しました。ただ、地価などは落ち着きを示す「緑色」のままで、バブル期のような過度に楽観的な状態とは考えにくいとしています。また、地方銀行については今のペースで企業の資金ニーズが減少し続けた場合、10年後には6割ほどが赤字になるとの試算も示しました。日銀としては、収益力を上げる観点から経営統合なども有効な選択肢になるとしています。

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