超低金利政策“来年春ごろまで”維持 日銀[2019/04/25 13:01]

 物価上昇率2%の実現が見通せないなか、日銀は「少なくとも来年春ごろまで」現在の超低金利政策を維持する方針を示しました。

 日銀は25日の金融政策決定会合で、目標としている物価上昇率2%の実現にはまだ時間がかかるとして、異次元と呼ばれる金融緩和策の現状維持を決めました。具体的には短期金利がマイナス0.1%、長期金利が0%程度で推移するよう国債の買い入れを行います。そのうえで、日銀として今後も金融緩和を粘り強く続けるという強い意志を示すため、公表文のなかに新たに「少なくとも2020年春ごろまで」現在の極めて低い金利水準を維持するとの文言を入れました。緩和継続の具体的な期間を示すことで、市場に対して安心感を与える狙いがあります。一方、日銀が25日に示した最新の物価見通しでは、再来年の2021年度でも消費者物価の上昇率は1.6%としています。当初は「2年で2%」と強気の黒田総裁でしたが、就任から9年が経っても目標の2%には届かないことになります。

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