横浜・山下ふ頭カジノ誘致に“ハマのドン”徹底抗戦[2019/05/22 11:10]

 IR実施法の成立でカジノの設置が可能になったことを受けて誘致合戦が過熱していますが、横浜のドンが反対で徹底抗戦の姿勢を示して代案を提示しました。

 誘致に積極的な大阪では15日、アメリカのカジノ事業者などが展示会を開いて大勢の関係者が詰め掛けました。その一方で、候補地として有力視されている横浜市では誘致を決めかねています。その背景には、様々な地元企業のトップを兼任して政財界に多大な影響力を持つ人物の「強硬なカジノ反対」がありました。
 “ハマのドン”こと横浜港ハーバーリゾート協会・藤木幸夫会長:「(ギャンブル)依存症で家庭が壊れているところはいっぱいあるんだ。カジノになったらもっとすごいよ。だから、カジノは反対します」
 “ハマのドン”の異名を持つ藤木会長は、地元の港湾事業者約240社からなる協会を設立し、カジノなしでの観光施設の建設を示しました。
 “ハマのドン”こと横浜港ハーバーリゾート協会・藤木幸夫会長:「(Q.自民党の考えとは少し違うが…?)私は反対のための反対はしていません。代案を出しています。カジノに頼らなきゃ経営できない。そんなのありますか」
 その代案の計画というのが、25ヘクタールという巨大な国際展示場や高級ホテル、劇場などを整備するというものです。この観光施設でも十分に採算は取れるとしています。そのほか、協会にはすでにF1レースなど、様々な事業提案も寄せられているということです。

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