農水省に「司令塔」となる新たな組織 輸出拡大へ[2019/06/04 22:12]

 政府は農林水産物や食品の輸出を拡大するため、「司令塔」となる新たな組織を農林水産省に作ることを決めました。

 菅官房長官:「農産品輸出を一元的かつ戦略的に推進するための司令塔組織の設置をはじめとする体制の構築について、農林水産省、厚生労働省など関係省庁は速やかに法制度化を含めた具体化を図ってほしい」
 日本の農産品の輸出は世界的な和食ブームを背景に拡大を続けていて、輸出額は年間1兆円に迫る勢いです。しかし、衛生管理の国際基準である「ハサップ」の認定で、厚労省や都道府県の対応が追い付かないなど輸出の機会を逃したというケースが指摘されています。そのため、輸出先との交渉から国内体制の整備までをまとめる司令塔の役割を果たす組織を農水省に設置することが決まりました。会議で決められた「工程表」をもとに輸出規制への対応を急ぐ方針です。

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