かんぽ生命「保険料二重取り」 過酷ノルマが背景か[2019/07/11 20:20]

 かんぽ生命が不適切な保険販売などをしていた問題。現役の郵便局員らが取材に応じ、問題の背景には過酷なノルマがあると訴えた。

 10日、かんぽ生命は保険の販売を委託している日本郵便とともに不適切な保険の販売があったことを受けて謝罪会見を行った。しかし、つい先月には、不適切な販売ではないと主張していたがわずか2週間ほどで謝罪に転じた。不適切な保険の販売が相次いだ背景には、一部の郵便局員の手当欲しさによる強引な販売があったとみられる。
 保険料の二重取りの仕組みはこうだ。今の契約を解約して新たな保険を契約する際、解約が新たな契約から6カ月以内だと契約の乗り換えとなり、販売した郵便局員の手当は半分に減る。そこで、7カ月以上経ってから古い保険を解約すれば手当が減らないのだ。しかし、この間、顧客に保険料の二重払いが発生するのだ。このほかにも顧客が無保険状態になっていたケースなど顧客が不利益をこうむった不適切な疑いがある契約は9万件を超える。
 なぜ、不適切な保険の販売が相次いだのか。現役の郵便局員からは過酷なノルマを課せられていたと訴える声が。
 現役の郵便局員:「1人あたり年間300万円から400万円という目標が課せられている。お客様の毎月の支払いが1万円という保険に入るとすると、その1万円の保険を300本取れば300万円の目標が達成できる」
 別の現役郵便局員は…。
 現役の郵便局員:「机を蹴られて『お前は何をやっているんだ』『もう仕事来なくていいよ』とか」
 日本郵便はこうした職員がいることは現時点で把握できていないとしている。かんぽ生命と日本郵便は営業ノルマを下げることなどを盛り込んだ再発防止策を公表。不利益をこうむった顧客には元の契約に戻すなどの対応を取るとしている。