560億円の債権放棄を金融機関に要請 曙ブレーキ[2019/07/22 23:34]

 経営再建中の自動車部品メーカー「曙ブレーキ」は、取引先の金融機関に借入金の約半分にあたる560億円の債権放棄を要請したと発表しました。

 曙ブレーキは、アメリカの自動車メーカーの乗用車生産からの撤退やブレーキ製品の受注を逃したことなどで経営が悪化し、1月に私的整理の一種である「事業再生ADR」を申請しています。経営再建を目指し、22日に取引先の金融機関に対して総額560億円の債権放棄を含む金融支援を依頼したと発表しました。1000億円を超える有利子負債を圧縮し、財務体質を改善するのが狙いです。曙ブレーキは「すべての取引金融機関の同意による事業再生計画案の成立を目指す」とコメントしています。

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