高級ドライヤーに“熱い風” 2大メーカーが新製品[2019/09/05 08:37]

 価格が数万円台の「高級ドライヤー」市場が年々、拡大しています。その市場を牽引(けんいん)する2大メーカーが今月、相次いで新製品を発売しました。

 高級ドライヤー市場の先駆者でイギリスの家電メーカー「ダイソン」が3日に発表したのは、風の温度を下げられて簡単に取り外すこともできるアタッチメントを新たに追加したドライヤーです。独自の技術で生み出す風の力で素早く髪全体を乾かしつつ、穏やかな温度の風で髪の根元も効率よく乾かせます。
 ダイソンデザインエンジニア、サム・バロースさん:「他のどんなものよりもダメージを少なくして髪を乾かせる。早く乾かしたいが、高温で髪が傷む…という点で妥協しがちだが、これなら男性にも勧められるし、男女問わず気に入ると思う」
 メーカーは髪の量が多く、頻繁にカラーリングをする日本人の頭皮環境にも最適だと話しています。
 一方、パナソニックの新製品は、髪に含まれる水分量を従来の製品の2倍近くまで増やせるようになったといいます。
 パナソニック株式会社ドライヤー担当・岡橋藍さん:「ドライヤー市場が“単に乾かすもの”から髪ケアを求めて買うお客様が増えている。“髪ケア効果の高いドライヤー”を求めるお客様をターゲットに考えている」
 調査会社「富士経済」によりますと、ドライヤー市場は200億円を超える規模となり、このうちの半分は「高価格帯」の製品が占めるようになっています。買い替えの頻度は低いため、需要が落ち着く可能性もありますが、時間に追われるなかでも美容への手を抜きたくないというニーズは根強く、高級ドライヤーへの関心は続くことが予想されます。

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