日産・西川社長、報酬不正認める「一任していた」[2019/09/05 10:36]

 日産自動車の西川広人社長は、社内のルールに反して不当に多くの報酬を受け取っていたことを認めました。上乗せした額は数千万円に上るとみられます。

 日産自動車・西川広人社長:「複数のケースで、運用に本来のルールとは違う形をやっていたことがあったようです」「(Q.不当だという認識は?)いえ、私は全く一任をしていたので、適切に行われていると認識していた」
 日産の西川社長ら複数の役員は、SARという株価に連動して役員報酬が決まる仕組みで、社内規定に違反して不当に上乗せした報酬を受け取っていたことが社内調査で明らかになりました。西川社長は「差額分は会社に返納する」としています。起訴された元取締役のグレッグ・ケリー被告は月刊誌のインタビューで「2013年5月、西川社長は権利の行使日をずらして約4700万円を上積みした」と指摘していました。西川社長を巡っては6月の株主総会で日本生命など機関投資家が再任に反対していたことが明らかになっていて、さらに不正報酬が発覚したことで求心力の低下は避けられそうにありません。

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