ブラックフライデーに“売らない”…その心は?[2019/11/26 08:40]

 日本でも浸透しつつある「ブラックフライデー」がアメリカでは29日から始まりますが、これに合わせて「大型セール」とは真逆のキャンペーンを展開する企業があります。その狙いとは。

 ブラックフライデーはアメリカの年末商戦の初日のことで、セールに多くの客が集まり、店が黒字になることが名前の由来です。日本でも数年前から一部の小売店がセールを展開しています。男性向けオーダースーツを取り扱う「FABRIC TOKYO」は今週末から着なくなったウール製品を回収し、ジャケットと交換するキャンペーンを始めます。消費者が新たに手にするそのジャケットは古いウールをリサイクルしたものです。消費者の購買意欲が高まるなかで、「売らない」選択をした背景には環境問題への意識を高めてほしいという狙いがあるからです。
 FABRIC TOKYO・森雄一郎社長:「洋服を買う行為は非常に楽しいことだと思うが、買いすぎると地球を知らず知らずのうちに汚染してしまっていることに知らない間に加担している側面もあるかと思うので、モノの価値をしっかり考えたうえで買ってもらう消費の行動をしてもらいたい」
 ウール製品の回収は29日から来月1日までで、新しいジャケットを受け取ることができるのは店に初めて訪れて採寸をした人のうちの抽選で25人が対象です。

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