福島第一原発 処理水の処分案提示も異論相次ぐ[2019/12/24 06:15]

 福島第一原発にたまり続ける「処理水」の処分方法について、政府の会議で海への放出や蒸発させるといった選択肢が示されましたが、異論が相次いだために再び検討し直すことになりました。

 福島第一原発の汚染水はトリチウム以外の放射性物質の大半が一度、浄化処理されて敷地内のタンクにため続けられています。しかし、タンクでの保管は2022年には限界を迎えると予想されています。その処分方法について話し合う政府の有識者会議で、過去に実績のある「海洋放出」か蒸発させる「水蒸気放出」、あるいはその両方という3つの案が示されました。しかし、出席者からは「海洋放出は風評など社会的な影響が大きいことを考慮すべき」「風評被害対策を具体的に示すべき」などの意見が相次ぎ、再び検討し直すことになりました。

こちらも読まれています