今年は「熱狂なき株高」 東証が年内最後の取引[2019/12/30 12:01]

 東京株式市場は30日が年内最後の取引となります。この1年で日経平均株価が2割近く上昇しました。東京証券取引所から報告です。

 (経済部・平元真太郎記者報告)
 大幅な値上がりですが、市場関係者からは「熱狂なき株高だ」と冷めた声も聞こえてきます。日経平均株価は午前は年内に利益を確定しておこうという売りに押されて下げていますが、この1年では2割近く上昇しました。値上がりのほとんどは貿易戦争を続けるアメリカと中国の緊張の緩和が背景でした。一方、下落局面は対立の激化が多くの理由となり、消費増税など国内の要因は小さく、トランプ大統領の判断に一喜一憂の相場でした。第1段階の合意の後にはバブル崩壊後の最高値圏にまで達しました。来年も株高は続き、2万5000円前後までいくという強気な観測も多く出ています。ただ、来年はアメリカ大統領選があります。トランプ大統領がまた何を言い出すのか、緊張感を伴う株高のなかで新年を迎えます。

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