日本が豚熱「清浄国」でなくなる[2020/09/03 15:07]

　日本は豚やイノシシの伝染病であるCSF（豚熱）について、「感染が確認されていない」国を指す「清浄国」の認定を3日に失いました。

　豚熱はおととし9月に岐阜県内で発生が確認されてから、これまでに8つの県で感染が確認され、殺処分された豚は約16万6000頭に上るなど、ワクチンを使用しても2年間で封じ込めることができませんでした。このため日本は、OIE（国際獣疫事務局）が定める清浄国の認定を13年ぶりに失いました。これによって国産の豚肉を欧米などへ新たに輸出することがほぼ不可能になります。清浄国に復帰するには1年間、豚熱の発生がないことやワクチン接種が行われていないことなどが要件となりますが、かなりの時間がかかる見込みです。