旧東芝メモリの「キオクシア」 来月予定の上場延期[2020/09/28 15:15]

 東芝から独立した半導体大手の旧「東芝メモリ」=「キオクシア」が来月に予定していた東京証券取引所への上場を米中貿易摩擦を理由に延期すると発表しました。

 キオクシアホールディングスはNAND型フラッシュメモリの大手メーカーで、想定される時価総額は1兆5000億円以上と、今年最大規模の上場となる予定でした。しかし、15日にアメリカが大口の取引先の中国の通信機器大手「ファーウェイ」に対して取引規制を課したことで、現在は半導体の出荷を停止しています。今後の事業に不透明感が高まったことからキオクシアは上場を当面、延期して「新型コロナやアメリカの規制の状況をみて適切な時期を再度検討する」ということです。キオクシアの株を約40%保有する東芝は売却によって株主の還元に充てる計画でしたが、その計画にも遅れが出ることになりました。

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