「GoTo商店街」19日から “立て替え”に悲鳴[2020/10/18 22:30]

秋の冷え込みが深まる中、気になるのは新型コロナウイルスの感染拡大。劇団四季は、東京で上演中のミュージカル「アラジン」の出演者ら10人が新型コロナに感染したと発表しました。「アラジン」の公演は1人目の陽性が判明した10日から中止し、15日からすべての出演者やスタッフを入れ替え再開しています。きょう東京では、132人の新型コロナ感染が確認されました。きのうは235人でしたが、再び100人台になりました。重症患者はきのうから1人増えて24人となっています。

そんな中、GoToキャンペーンの一つ「GoTo商店街」が明日から始まります。40店舗が加盟する東京・杉並区の「佼成会通り商店会」では、打ち合わせが行われていました。この商店街では、今月26日から「GoTo商店街」でお菓子や携帯用消毒スプレーを配布するハロウィーンイベントを行います。

「GoTo商店街」は、新型コロナで打撃を受けた商店街を支援するため、政府が一つの商店街に最大300万円を補助するキャンペーンです。期間はあすから来年2月14日まで。商店街が賑わいを取り戻すために行うイベントなどが対象で、プレミアム商品券などの金券発行は対象となりません。第一弾の応募で選ばれたのは、「佼成会通り商店会」など、全国の34事業です。

商店街の会員もイベントに期待を寄せています。さらに、GoTo商店街へ応募したことで思いがけない“嬉しいこと”が起きました。
商店会会長「新規加入がいきなり5店増えたって言うのがね」

GoTo商店街への期待が膨らむ一方、不安も募っていました。おととい都内で開かれた経済産業省の説明会では・・
「GoTo商店街イベントの事業費のお支払いは、事業終了後の精算払いとなります。」
支払いは、「GoTo商店街」のイベント終了後。費用は全て立て替えなければなりません。それは、大きな商店街にとっても同じです。
「商店街にはそれだけの準備はありませんから、地元の金融機関から借りて賄うしかないと思います。」
およそ300の店舗が軒を連ねる品川区の「戸越(とごし)銀座(ぎんざ)商店街」。3つの商店街がつながる全長1.3キロの大きい商店街です。実は、今回の「GoTo商店街」は、一つの商店街は上限300万円ですが、複数の商店街が連携した場合、それぞれの300万円に+500万円が上乗せされます。戸越銀座の場合、300万円×3+500万円の合計1400万円。限度額いっぱいの申請が可能ですが、費用は全て立て替えという大きな負担がのしかかるのです。
「1400万円を商店街が直接用意するのはなかなか難しいですから、先にいただけるといいですね。」
それでもこの商店街では、12月に「都市型商店街観光ツアー」を目玉にした企画を申請するつもりだといいます。
「この商店街をもう一度、元の状態に活性化できる大きな手段だと思ってますから、そういったものは利用したいと思います。」

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