量子暗号通信を事業化へ 情報漏洩の完全防止に期待[2020/10/19 12:15]

 理論上、解読や盗聴ができない次世代の暗号技術「量子暗号通信」を東芝が国内で初めて事業化すると発表しました。

 量子暗号通信はスーパーコンピューターの能力を超える量子コンピューターでも解読できず、「究極の暗号」と期待される技術です。東芝はこの分野での特許の数が世界一で、国の研究機関から受注したほか、アメリカやイギリスの大手通信会社と提携して今年度から事業を始めると発表しました。中国ではすでに実用化に向けたインフラ整備が拡大しているほか、韓国やドイツでもネットワークを構築する動きが始まっています。東芝は2025年度までに国内でサービスを開始し、市場規模が2兆円を超える2035年度にはシェア25%を目指すとしています。

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