高級鮨が盛況!高額品が売れる“プレミアム消費”[2020/12/27 18:08]

「新型コロナで激変した現場」
高級鮨店が盛況です。実は新型コロナの影響で“プレミアム消費”が盛り上がりを見せているといいます。その現場を取材しました。

▽高級鮨店で“プレミアムな体験”
今、高級おせちなどが飛ぶように売れています。
野村総合研究所 林裕之 主任コンサルタント
「海外旅行でお金を使う、そういうことがコロナ禍でしにくくなりましたのでお金の使いどころがシフトしたという風に考えています」

そんなプレミアム消費は、外食業界でも起きています。東京・六本木にあるミシュランで3年連続1つ星を獲得した「鮨由う」。メニューはお任せのみで、お値段2万円。決して安くはないですが、10月の取材の際は満席。現在も予約でいっぱいの日があるといいます。なかなか外食も自由にできない昨今。せっかくならと、あえて高級なお店に足を運ぶ人も少なくないようです。
鮨由う 尾崎淳さん
「売り上げが上がったというか、20代から30代のお客様がすごく今来てくれています」

コロナ禍ならではの消費者心理に加え、ただ「食べる」だけでなく、エンターテイメント性のある「プレミアムな体験」を求めて多くの人が訪れるようになったそうです。

▽1200万円!“鮨店の会員権付きクラウドファンディング”
魚のうまみを引き出す熟成寿司がウリの渋谷、和心。会員制の高級店ですが、コロナの影響を受け客足が激減したそうです。しかし、7月末ごろから盛り返しました。立ち直るきっかけとなったのが「クラウドファンディング」。いわゆるネット上での資金集めです。

今、新型コロナで困っている飲食店を応援したい!というムーブメントが巻き起こっています。しかも、このお店では、資金提供してくれた人はコースをお得に味わえる権利に加え、「お店の会員になれる」という特典もつけたことで目標が50万円のところ、なんと1200万円もの大金が集まったというのです。

高級鮨のトレンドを追い続ける、雑誌「東京カレンダー」の編集長はー
東京カレンダー 日紫喜 康一郎編集長
「ウィズコロナのお鮨屋さんの形態ってものを模索している人がいると思うし、それがバシッと時代にハマって新しいスタイルができるのかもしれない」

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