ネットフリックス“日本アニメが世界で躍進”[2020/12/27 17:53]

「新型コロナで激変した現場」
ネットフリックスは巣ごもり需要で会員が激増。中でも日本アニメは世界の視聴トップ10に常に入っているほどの人気だといいます。何が起きているのか、めったに取材できない現場にカメラが入りました。

▽東京オフィスは“アニメクリエイティブの拠点”
東京・南青山。ここにオフィスを構えるのが、世界最大級の動画配信サービス「ネットフリックス」です。今回、特別にオフィス内の撮影が許可されました。
オフィス内には広いカフェスペース。会議室には大ヒットドラマ「ハウス・オブ・カード」やアニメ作品の名前がつけられています。そんな東京オフィスはアニメのクリエイティブの拠点になっています。

オリジナルドラマやドキュメンタリーなどを配信するネットフリックス。会員は世界190カ国、約2億人。今年はコロナ禍の巣ごもり需要も重なって日本の会員数も、1年で200万人増えたといいます。

▽日本アニメが今、世界でウケているワケ 
そんなネットフリックスが今、最も力を入れる一つが、「日本のアニメ」です。

ネットフリックス 櫻井大樹アニメチーフプロデューサー
「日本の視聴数や視聴時間を稼ぐかなり大きな柱となっていると同時に世界にも日本のアニメの視聴層が着実に増えてきている。主要な柱になるコンテンツになってきている」

実は、世界の視聴トップ10に常に日本のアニメがランクインしているといいます。

ネットフリックス 櫻井大樹アニメチーフプロデューサー
「見たことがない設定、見たことがないストーリー、見たことがないキャラクターも1つ理由としてあるかなと思っていて、海外のCGのアニメーションのクオリティーも高いけど、全然違う良さが新鮮にうつるのかなと思う」

海外の市場を見てもアニメはここ10年で、およそ4倍近くに跳ね上がっています。

▽初公開!アニメ制作の現場。日本のアニメを支える「手描きの技術」

世界でヒットするアニメはどのように作られているのでしょうか。制作の現場に初めてカメラが入りました。
「進撃の巨人」などを制作してきた「WIT STUDIO」。
ネットフリックスと業務提携を結び、2021年配信予定のアニメ「ヴァンパイア・イン・ザ・ガーデン」を制作しています。CGが主流の欧米のアニメとは違い、今も作業は「手描き」で行っています。

作画監督を務める西尾鉄也さん。作画監督は登場人物の演技や絵の動きなどを取り仕切る重要なポジション。1秒のシーンが、多い時には数百枚にのぼることもあるといいます。
西尾さんは「演技」の細部にまでこだわります。例えばお風呂に浸かる主人公がレコードジャケットを渡されるシーン。

作画監督 西尾鉄也さん
「元々の絵がレコードジャケットをガッて握っていたんですよ。手が濡れているので、しかも大事そうなものなので濡れた手であまり触らないように」

ガッチリ握っていた手を開いて受け取るような演技に変えました。

作画監督 西尾鉄也さん
「少女がお風呂につかっている気持ちになりきって、普通に動いているというのが大事。
しぐさがおかしいとみんな気づきますから。この握る芝居が成立していれば視聴者にスルーされるはず。誰もそこをほめたりはしないけど報われないなって」

監督の牧原さんは、職人技とも言える「手描きの技術」が日本のアニメを支えていると話します

監督 牧原亮太郎さん
「一枚一枚の表現を高めていく職人さん。20年、30年培ってきた技術が発揮できるなら手描きが一番なんでしょうね。テレビの前でスクリーンの前で見てくれる人、一人一人に向けてどれだけ深く向き合うえるかが重要」

また、動画配信サービスの登場により作品のクオリティーがより高まっていると、プロデューサーの中武さんは話します。

プロデューサー 中武哲也さん
「全世界配信されているゆえ、コストに跳ね返ってきているんじゃないかと。世界中に広く見せてもらっているから前より良い条件でアニメが作れている。視聴者から『お前らどんな面白いものが作れるのか?』といつも問われている感じがする。
チャレンジの数は増えていると思います」

こんな記事も読まれています