日本製鉄、高炉休止など生産体制を大幅見直し[2021/03/05 20:43]

 鉄鋼最大手の日本製鉄は茨城県鹿嶋市の高炉1基を休止させるなど、生産体制を見直す計画を発表しました。

 日本製鉄は5年間の経営計画を発表し、2025年3月までに鹿嶋市にある東日本製鉄所鹿島地区の高炉2基のうち1基を休止すると明らかにしました。

 国内の需要が減少しているためで、和歌山県の高炉1基の休止を今年前半に1年早めるほか、広島県呉市の製鉄所も閉鎖するなど生産設備の再編を進めます。

 今回の構造改革によって生産能力は20%縮小し、協力会社も含めて従業員約1万人に影響が出る見通しですが、早期退職は募集せず、配置転換させる方針です。

 また、2050年までに二酸化炭素の排出を実質ゼロにする目標を掲げ水素を使った製鉄法などの技術革新で、実現を目指すとしています。

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