売り上げ約75億円水増し シャープ子会社で不正会計[2021/03/12 20:43]

 電機メーカーのシャープはスマートフォン用カメラのレンズを製造する子会社で約75億円の不正な会計処理があったと発表しました。

 不正会計を行っていたのは東京に本社がある「カンタツ」で、スマホ用カメラレンズで国内トップのシェアを占めています。

 シャープの調査報告書によりますと、カンタツは架空の売り上げを計上したり、中国の子会社を通じて転売した商品を買い戻す循環取引などで売り上げ約75億円を水増ししていました。

 不正が行われていたのは2018年1月にシャープの子会社になった後からで、シャープ出身者を含む複数の経営幹部は不正を認識しながら対策を講じていませんでした。

 報告書は不正の背景について、経営陣のコンプライアンス意識の低さや親会社シャープの監督下で、事業計画を達成することへのプレッシャーがあったなどと指摘しています。

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