“投資の呼び水に”東証市場区分の再編で山道新社長[2021/04/09 07:47]

 東京証券取引所の新社長に山道裕己氏が就任しました。山道氏は大改革といわれる来年4月の市場区分の再編に向け、「市場の魅力を高め、国内外の投資を呼び込みたい」と抱負を述べました。

 東証・山道裕己社長:「我々が投資家に対してアピールしていく上場企業という商品の魅力をどう高めていくかというのが非常に大きなポイントになってきた」

 東証は「一部」「二部」などの市場区分を来年4月に再編します。

 最上位の市場は一部から「プライム」に変更し、時価総額や企業統治などの基準を厳しくして優良銘柄のみに絞り込みます。

 それに向けて改訂される指針には取締役会の機能強化のほか、気候変動対策や女性や外国人の管理職への登用を数値目標で開示することが盛り込まれます。

 東証・山道裕己社長:「(環境対応や多様化は)相当、意識を高く取り組まないと世界的な潮流に乗り遅れる。上場企業はすべてにおいて(開示は)逃げも隠れもできないという感じですので、とにかく継続的に改善していく」

 そのうえで、山道社長は親会社の日本取引所グループも上場企業の1社として女性の幹部比率の引き上げに向けて「モデルケースになるように意識して取り組みたい」と話しました。

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