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2021年4月14日 10:40

東芝社長が辞任へ 買収提案めぐり事実上の更迭

2021年4月14日 10:40

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 外資系ファンドから買収提案を受けた東芝で、車谷暢昭社長がこのファンドの出身だとして社内から批判などが出て辞任に追い込まれる事態となりました。

 (経済部・橋岡可絵記者報告)
 表向きは「辞任」となりましたが、実際は買収提案を巡って社内の反発を受けた事実上の社長更迭と言われています。

 東芝本社では14日午前10時から臨時で取締役会を開いているとみられ、車谷社長が辞意を表明する見通しです。後任は、綱川智会長が暫定的に社長を兼務する人事で調整しています。

 この辞任劇のきっかけは、外資系投資ファンドによる買収提案でした。このファンドは車谷社長が元日本法人の代表を務めていたため、利益相反の可能性が指摘されていました。

 さらに、東芝内部では買収後のリストラや事業の切り売りなどへの懸念が強まっていました。取締役からも車谷社長に対して「保身に走っている」との批判も出るなど、13日に解任を模索する動きも出ていました。

 結局、自らの辞任という形での収拾となりますが、今後の東芝の経営や買収交渉については不透明感がさらに強まっています。

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