国産ワクチン開発 継続投資と承認制度改善を[2021/04/16 23:00]

 新型コロナウイルスの国産ワクチンの開発が遅れている問題で16日、政府の対策会議が開かれ有識者からは政府による継続的な投資や薬事承認制度の改善を求める声が上がりました。

 政府は新型コロナのワクチン開発推進事業に500億円を充てるなど国産ワクチンの生産を後押ししています。

 会議では東京大学医科学研究所の石川教授ら有識者が欧米ではワクチン開発を国家の安全保障として位置付け、世界的に流行する前から継続的に大規模な予算を投じてきたと指摘しました。

 また、ワクチン接種が進むなか、国内外で数万人規模の治験を行うのは難しく、データ解析を軸にするなど薬事承認に新しい制度設計が必要だと訴えました。

 このままでは国産ワクチンの年内の生産は実現できないということです。

 さらに、ワクチン開発には医学的な研究に加えてデータの収集や解析の専門家など、幅広い人材が必要で人材育成にも力を入れるよう求めました。

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