1〜3月GDP年率−5.1% 成長率も過去最大の下げ幅[2021/05/18 11:50]

 内閣府は1月から3月のGDP(国内総生産)の速報値を発表しました。成長率は3四半期ぶりのマイナスになり、2020年度を通じた成長率も過去最大の下げ幅です。

 年明けに出された2度目の緊急事態宣言で、個人消費が再び大きく落ち込みました。

 1月から3月のGDP成長率は実質マイナス1.3%、年率換算でマイナス5.1%と3四半期ぶりのマイナス成長となりました。

 年末年始の感染拡大と2度目の緊急事態宣言で外食などのサービス消費は大きく落ち込みました。

 また、2020年度を通しての成長率もマイナス4.6%と過去最大の落ち込みです。

 先月から再び各地に緊急事態宣言が出されるなか、専門家は先行きについて懸念を示します。

 三菱UFJリサーチ&コンサルティング・小林真一郎主席研究員:「今後の感染状況次第では4−6月期もマイナス成長に陥る可能性。2四半期連続でマイナスになってしまうと、いったん回復してきた景気が再び後退局面に入ったと認識される可能性がある」

 現在の緊急事態宣言で感染を抑え込めるかが今年度の日本経済を大きく左右するといえます。

こちらも読まれています