住民は漫画家だけ! 伝説の「トキワ荘」現代に登場[2021/06/03 14:07]

 手塚治虫や藤子不二雄などの漫画家を輩出した「トキワ荘」のような住宅が、現代に登場しました。

 東京・日野市に今月1日に誕生した、ある夢を持った人ばかりが集まった住宅。全29室ある部屋に住んでいるのは、すべて漫画家という、一風変わった「特化型住宅」なのです。

 手塚治虫や藤子不二雄など、漫画界の巨匠が若き日々を過ごした伝説のアパート「トキワ荘」の現代版とも言える、この住宅。

 建物内には、ワーキングスペースがあり、グループで漫画制作ができるなど、充実した環境が整っています。

 それにしても、なぜ漫画家に特化した住宅を作ろうと考えたのでしょうか?

 運営元のNPO法人「NEWVERY」 小崎和隆COO(最高執行責任者)は、「漫画家はどうしても一人で仕事に向き合う職業ですので、一人で住んでると、そこで煮詰まってしまって。多くの人と触れ合ったり、自分たちと違う経験をしている人と出会えることで、自分の煮詰まってしまった考えを解きほぐして、新しい表現に変えていく」と話します。

 若者を支援するNPO法人「NEWVERY」では、その活動の一環で漫画家の育成も行っていて、家賃も周辺の相場より安くして、部屋を貸し出しています。

 この住宅に住む、佐藤さん(23)。漫画家を目指し、5月に福島から上京しました。

 佐藤さんは「漫画は今まで一人で描いてきたので、同じ夢に向かって漫画を描いている人と交流したことがなかった。トキワ荘に入って、色んな人に刺激をもらいたい」と話します。

 小崎COOは「夢を後押しして背中を押して。さらに大きく成長して、大きな有名な作家になってもらいたいなと思っている」と話していました。

■“65歳以上だけ”に特化 その狙いは?

 住む人を特化する動きは、不動産会社でもありました。

 65歳以上だけに特化して物件の紹介を行っている「株式会社R65」。高齢化が進むなか、賃貸物件を探す高齢者が増える一方で、借りられる物件が限られていることから始めたといいます。

 山本遼代表取締役は、「孤独死や認知症で、大家さんが高齢者に部屋を貸すと、他の入居者に迷惑が掛かるのではないかというところから、なかなか高齢者の方は賃貸に入りにくい」と話します。

 80代の高齢者が入居できる物件は、全体の約2、3%だといいます。

 そこで、この会社では、高齢でも入居できる物件情報を全国から集め、契約件数を伸ばしているのです。

 通常、空室になりやすい1階の部屋が、階段を使いたくない高齢者には人気があったり、学生と比べて長く住むケースが多いなど、大家にとっても、高齢者を入居させることは、メリットがあるといいます。

 山本代表取締役は「日本全国から弊社の方にご連絡を頂いたり、お問い合わせを頂いているが、最寄りの不動産会社にふらっと行って、いくつになっても賃貸を借りられる。そんな世の中になると良いなと思っている」と話していました。

(「グッド!モーニング」2021年6月3日放送分より)

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