木材価格が急騰 これも新型コロナが微妙に影響[2021/06/14 11:40]

 輸入木材の価格高騰を受け、国産木材の価格が1年前に比べて3割ほど値上がりし、新築住宅の市場に影響が広がっています。

 農林水産省によりますと、住宅の柱などに使われる国産のスギ中丸太の先月の価格は去年に比べて29%値上がりし、1立方メートルあたり1万5500円でした。

 価格の下落傾向が続くなか、20年ぶりの水準です。

 アメリカで住宅ローンの低金利と新型コロナによる在宅勤務の増加で、特に郊外で新築住宅の需要が高まり木材価格が去年に比べて約3.7倍に高騰し、そのあおりを受けた形です。

 また、世界的なコンテナ不足が続いているため、輸入木材の高値は少なくとも年内いっぱい続くとみられています。

 日本国内で流通する木材の6割を輸入材が占め、国産材も高騰しているため、新規の住宅着工を見合わせる業者も出るなど影響が広がっています。

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