【6000円が18万円に】“中古おもちゃ”高騰 定価30倍も!新たな資産に?[2021/07/13 15:18]

 6000円で買ったものが30倍の価格に…。懐かしのおもちゃが今、異常な値上がりを見せているのです。

■“超合金”が定価30倍!ゲームは3倍以上

 “超合金”が、18万円で販売されています。定価が6000円ちょっとなので、30倍近い値段です。他のものも、24万2000円、25万5000円と、どれもかなり高価格になっています。

 都内にある、中古おもちゃの専門店「駿河屋 新宿マルイアネックス店」。30代から50代が子どもの頃に夢中だった商品が多数、並んでいます。

 こちらのゲームソフトの販売価格は、1万4800円。しかし、パッケージを見ると、定価は4290円で3倍以上になっています。

■“新資産”として注目…世界的に値上がり

 価格が高騰している中古のおもちゃやゲームソフト。一体、なぜなのでしょうか。

 「駿河屋」・渡邉裕介さん:「海外のお客様とかコレクターがいるので、世界的に相場が上がっている。希少性が高い、年式も30年から40年(前)のもので、“骨董(こっとう)品”と同じような扱いになってきている」

 実際、アメリカでは1996年に「任天堂」から発売された「スーパーマリオ64」の未開封品が11日、競売にかけられ、ゲームソフトとして史上最高となる156万ドル、日本円で約1億7200万円で落札されました。

 巣ごもり生活が続き、自宅で楽しめるものにお金を使う人が増えたことに加えて、新たな資産としても注目を浴びているため、世界的な相場の値上がりが起きているのです。

 こうした現状に、店を訪れた人からは…。

 買い物客(30代):「子どものころ買ってもらったものが、こんな高値付いていると“捨てなきゃよかったな”と思いますね」

■“カード”も値上がり!価格高騰は続く?

 値上がりしているのは、これだけではありません。

 秋葉原にあるカードの専門店「晴れる屋2」で取り扱っているのは、人気ゲーム「ポケットモンスター」のトレーディングカード、略して“ポケカ”です。

 もともとは、1枚あたり30円程度のカードですが、希少性が高く、保存状態が良いものになると、数万から数十万の価格に上がるというのです。

 なかには、“特殊な事情”で価格が高騰しているものも…。

 「晴れる屋」・齋藤友晴社長:「正真正銘、最初のポケカのリザードン。初版リザードン、“かいりき”リザードンていう。本来は『かえんポケモン・体重90キロ台』。『かいりきポケモン・体重70キロ』になっている」

 説明文に間違いがある、この初版のカード。第2版からは修正して刷られたため、希少性が高い初版ものにプレミア価格が付いているのです。

 買い取りも行っているこちらのショップ。なかには、驚きの価格が付いたケースも…。

 「晴れる屋」・齋藤友晴社長:「400枚で(買い取り価格が)500万円を超えました」

 今後も中古おもちゃの高騰は続くのでしょうか。毎日、約2000件の買い取り査定を行っているという業者に話を聞くと…。

 「駿河屋」・宿島拓弥さん:「需要自体も改めて、喚起されていますし、ある程度の期間は好調が維持されると思います」

(「グッド!モーニング」2021年7月13日放送分より)

こちらも読まれています