日商・三村会頭 最低賃金の過去最大引き上げに怒り[2021/07/17 10:36]

 日本商工会議所の三村会頭は厚生労働省の審議会で最低賃金の目安が全国平均で930円に引き上げられたことについて議論のプロセスに疑問を呈しました。

 日本商工会議所・三村明夫会頭:「コロナで最も苦しんでいる事業者が最低賃金を引き上げることで影響を受けるのではないか。議論のプロセスに疑問を持たざるを得ない」

 14日に行われた労使の代表らが参加した厚生労働省の審議会は、今年度の最低賃金の引き上げの目安を全国平均で28円にすることを決めました。

 引き上げ幅は過去最大で全国平均の時給は930円になります。

 三村会頭は中立的な立場であるはずの委員が経済財政諮問会議や骨太の方針など政府の意向に配慮を表明していたことについて「最初から政府方針に十分配慮するならば、審議はなんのためにあるのか」と怒りをあらわにしました。

 中小企業団体は新型コロナの影響で経営状況が厳しいため現行水準の維持を強く主張していました。

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