基礎的財政収支の試算「2025年度の黒字化も視野」[2021/07/22 09:56]

 内閣府は国と地方を合わせた基礎的財政収支について、2025年度の黒字化も視野に入るとする試算を示しました。

 菅総理大臣:「経済成長を実現し、歳出改革を続けていくことにより、2025年度にプライマリーバランス黒字化を実現する姿が示されました」

 プライマリーバランス(基礎的財政収支)とは、その年に必要とする政策的な経費を借金に頼らず、税収でどれだけ賄えているかを示すもので、財政健全化の目安とされています。

 内閣府が21日に提出した試算によりますと、GDP(国内総生産)の成長率が実質で2%、名目で3%を上回る成長実現ケースでは、国と地方を合わせた基礎的財政収支は2027年度に黒字化するとし、前回の試算から2年前倒しました。

 また、政府が黒字化の目標とする2025年度は2兆9000億円の赤字となるものの、社会保障などの歳出改革を続ければ「黒字化も視野に入る」としました。

 ただ、高い成長率を前提とした試算だけに、民間のエコノミストからは楽観的との指摘も出ています。

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