脱プラ!濡れても大丈夫「紙カミソリ」が即完売[2021/08/06 08:26]

 この春、発売されて即完売したカミソリがあります。脱プラを目指したこの商品。何でできているのでしょうか。

 貝印(株)広報担当・古井涼子さん:「紙でカミソリを作るというのが初めての取り組みというなかで、たくさんの製紙メーカーからサンプルを取り寄せて、何度もテストを繰り返して、今の紙にたどり着いております」

 刃物メーカー「貝印」は開発に2年の歳月をかけた「紙カミソリ」をこの春、発売しました。

 刃は金属なのですが、その名の通りハンドル部分が全部紙でできています。

 水にぬれることが必至のカミソリ。紙で大丈夫なのでしょうか。10分ほど水につけてみましたが、水をはじいています。紙に水が染み込んでいる様子もありません。強度もしっかりしています。

 旅行や出張でのニーズを考えて、持ち運びしやすい組み立て式です。

 そこには、カミソリを作り続けるメーカーならではのこだわりがありました。

 はがした保護シールを柄に巻くことによって強度を高めるアイデアが採用されています。

 貝印(株)広報担当・古井涼子さん:「シールの部分も開発者が非常にこだわっていたところで、シールを最後に巻き付ける首の部分は力がかかって強度が必要な部分なので、そこに強度を持たせることと、保護シールを無駄にしないことを両立するアイデアということで、そういったデザインになっています」

 貝印によりますと、4月にオンライン限定で発売した初回分は3日で完売しました。

 「脱プラ」に共感したという反響が多かったということです。

 現在、量産に向けた準備が進められています。

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