武器?分厚い「鈍器本」異例【20万部】人気本とは[2021/09/16 17:00]

書店で「鈍器本」と言われる分厚い本がベストセラーに。
ベストセラー本の著者は電車内で執筆!?さらに、本の内容を人気落語家が紹介!
今一番アツーい鈍器本の魅力とは?

●書店で鈍器本がヒット!
都内の書店では「鈍器本フェア」が開催。(現在フェアは終了)

鈍器というと、さぞかし危ない本かと思いきや…

ブックファースト新宿店 南口店長
「ちょっと凶器になるような大きさ、重さ 内容的にも頭を殴られるような、衝撃を受けるような内容(の本)」

並んでいるのは分厚い本ばかり。辞書をも超える厚さの本が今ブームになっています。

南口店長
「これほど分厚くて比較的高価な本が、そんなに売れるっていうのは、なかなか想像できない状況でしたね。家でしっかりと時間をかけて読むという需要は高まっているのかな」

書店には鈍器本コーナーができるほど、ヒット本が何冊も誕生しています!

●中でも人気なのは?

厚さ5センチ、全788ページの鈍器本、「独学大全」。
去年9月に発売されて以降、20万部を突破!
学ぶことをテーマにした内容で、著者がまとめた55の勉強法が人気を呼んでいます。

「2ミニッツ・スターター」
やらなくちゃいけないのに、中々取り掛かれない…
そんな時、まずは2分間トライしてみるだけ!
やり始めたら、意外と続くかも…!?

勉強したいけど、時間がないという人にはクズ時間を生まれ変わらせる錬金術。
「グレー時間クレンジング」
聴くだけ、読むだけ、考えるだけなどの、ながら勉強法です。
実は、独学大全の著者・読書猿さんも、この方法を使って執筆していました。
普段は会社員の読書猿さん、通勤の往復2時間、スマホでフリック入力!
通勤しながらの執筆で、3年かけて出版に至りました。

「逆説プランニング」
そもそも勉強は気が進まないという方、大丈夫!
自然と勉強をしたくなる方法もこの本の中にありました。
紹介してくれるのは、落語家の春風亭昇々さん。
勉強がやりたくなっちゃう、その方法とは!?

●春風亭昇々さんが落語で紹介!
勉強嫌いの八五郎。人生経験豊富な隠居さんが薦める勉強の仕方とは…?

●著者 読書猿さんからのメッセージ
実は読書が苦手な読書猿さん、最後にこんなメッセージを頂きました。

「本なんて、読めなきゃ読めないで全然いいですよ(笑)。でもね、他の人とは違うかも知れないけれど、自分なりの読み方、書物との付き合い方はできるかもしれない。すぐには見つからないかもしれないけれど、諦めることはない。何かの拍子に本を手にとったり、ページを開くことがあるかもしれない。なぜなら、書物は変わらず、誰かに読まれることをじっと待ってくれるからです」

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