東芝買収目指す米ファンドに 筆頭株主が協力表明[2022/04/01 17:20]

 経営の混乱が続く東芝の筆頭株主のエフィッシモ・キャピタル・マネジメントは、アメリカの投資ファンド「ベインキャピタル」が東芝を買収する場合はすべての株式を手放して協力すると明らかにしました。

 東芝の筆頭株主のエフィッシモはシンガポールの投資ファンドでモノ言う株主として東芝の会社分割案に反対し、株式の非公開化の検討などを求めています。

 エフィッシモは株式の非公開化を前提に東芝の買収を検討しているアメリカのベインキャピタルがTOB(株式公開買い付け)をする場合、すべての株式を手放すなどの協力を確認する文書を交わしたと明らかにしました。

 ベインは現時点で決まったことはないとしたうえで、実現に向けて東芝の経営陣や日本政府などと対話する方針を示しました。

 東芝は何も関知していないとして、「あらゆる戦略的選択肢の検討を引き続き行っていく」とコメントしています。

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