「同期と集まってうれしい」入社式も少しずつ“日常”へ コロナ禍3年目の新年度[2022/04/01 23:30]

新年度スタートの1日、新社会人を取材すると、コロナ禍を経験した若者ならではの不安、そして強みが聞こえてきました。

都庁では、今年も感染対策のため、代表者以外はオンラインでの参加です。

東京都、小池百合子知事:「今年もコロナ対策のため、デジタルの力を活用し、リアルとバーチャルを組み合わせて開催しています。こうしてオンラインでつながっている、意欲にあふれる皆さん一人一人の顔、むしろよく分かります」

今年、入社式を対面で実施する会社は約7割。また、膝詰での研修を約6割が計画していて、コロナ以前に戻ろうとする企業が多くなっているようです。

松岡敬三さん(24)はこの春、保険会社に就職します。大学ではリモート授業が続き、希望していた海外留学もできませんでした。

明治安田生命に入社、松岡敬三さん:「コロナ禍で常に基本的に単独行動で、明日から結構大規模な集団行動の中に入ると思うと、自分は再び集団の中でうまく順応してやっていけるのかなと」

期待と不安を抱きながら迎えた4月1日。同期ときちんと顔を合わせるのは、これが初めてのこと。

明治安田生命に入社、松岡敬三さん:「なんとなく団体感があるというか、1つになっている感じはしました。コロナ禍であんまり見なかった光景なので、頼もしいといいますか、うれしかったですね」

コロナ禍を乗り越えてきた若者たちは、どんな思いで新たなスタートを切るのでしょうか。

サービス業に就職する新社会人:「(Q.新社会人になるにあたっての不安は)やっぱり面接も基本的に全部リモートだったので(入社式で)初めて実際に会う人たちが多かったので不安でした。(Q.コミュニケーションをどう取っていこうと)今はマスクがあるので、表情だけでは伝えづらいので、きちんと言葉を選んで分かりやすく伝えられたらと思います」

区役所に就職する新社会人:「すごい緊張していて、電車の中でおなか痛いぐらい。(Q.わくわくだったりとかは)研修も対面で行うので、他の職員に会えるのはすごいわくわくしていますね。一緒に頑張れる気がするので」

コロナの時代を過ごしてきた新社会人たち。だからこそ、自分たちには強みがあるといいます。

保険会社に入社する新社会人:「コロナ以前、当たり前にできたことができなかった大学生だけど、飲まなくてもツールで話せたし、4年間みんな一生懸命、楽しくすごしてきたことには変わりないので、適応能力は胸張って言える強み」

IT商社に入社する新社会人:「営業なんですけどみんな、声色や表情で与える印象が変わるとWEB面接などで学んだので、そういうところはこれから社会に出て生かせるのかな」


人材コンサル会社に入社する新社会人:「オンラインで色々慣れない経験をしてきたからこそ、オンラインで(事業を)進めていく人には寄り添うことができるんじゃないか。就職活動の面接もWEBが中心研修もオンラインだった社員さんよりもそういうものに慣れているかな」

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