子育て経験ない世代が育児体験も 「改正育児・介護休業法」施行 企業ができること[2022/04/04 15:14]

 現在、日本の男性の育休取得率は、およそ12.7%とまだまだ低いなか、政府は2025年までに3割に引き上げたいとしています。今月から制度改正がスタートするなかで、男性の育児休業取得を積極的に支援する企業を今回、取材しました。

 今月1日から段階的に施行される改正育児・介護休業法。事業者は出産の申し出をした従業員に育児休業を取るかどうかを確認することや、育児休業を取りやすいように職場環境を整備することが義務付けられます。

 また、今後は育休を分けて取れるようになるほか、育休取得率の公表も義務付けられます。

 3カ月の育休を取得中・関根さん:「ミルクの作り方とかも初めて知ったので色々と学ぶことは多かったです。育児は楽しさももちろんあるが、大変な事も多いと実感している」

 3カ月間の育休を取得中の関根さん。勤める会社では、パートナーの出産予定日前後で取得できる10日間の特別有給休暇や育休を3カ月以上、取得する社員へ30万円の祝い金を支給するなど様々な制度を導入した結果、男性の育休取得率は5割を超えています。

 3カ月の育休を取得中・関根さん:「有意義な時間を過ごしているなと思う。大変なことも多いですが、成長を見守る時間が長いのは良い。育児休暇を取ってみたいと思っている方がいれば、会社にその意思を伝えてもらうことが重要だと思う」

 また、制度改正をきっかけに今月から一風変わった取り組みを始めた企業が…。
 
 ランクアップ宣伝部・徳永光佑さん(30):「育児の場を見る機会がない。(育児を)体験するってすごく楽しみでありながら、できるのかなと不安もあります」

 徳永さんが勤める会社で試験導入されたのは「育児体験制度」。育児経験のない社員が子どものいる社員の自宅でリアルな育児を体験します。

 今回、受け入れてくれた先輩は7歳と5歳の2人の子を持つ望月さん。

 この日はパートナーの帰宅が遅く、お迎えから夜の寝かしつけまで1人で行う予定でした。

 早速お迎えへ。

 長男のはると君(7)の次は次男のひびと君(5)を保育園にお迎えへ…。

 3人で仲良く手をつなぎながら帰宅します。

 徳永光佑さん:「順番分からなくなっちゃいますね。駄目ですね」

 早速、翻弄(ほんろう)される徳永さん。ばたばたと夕食準備に取り掛かります。

 悪戦苦闘しながらも、なんとか夕食が完成。今夜のメニューはナポリタンです。

 自分の時間は全くないまま、夕食後は子どもたちをお風呂に入れ、髪を乾かしてあげたり、子どもたちの遊び相手になったりと休む暇はありませんでした。

 子育て経験のない世代からの希望で実現したこの制度。

 母親社員はどう受け止めたのでしょうか。

 ランクアップ宣伝部・望月桃子さん:「私たちはこんなに大変なんだよというのを知ってほしいわけではないんですけど、これをきっかけにパパとかママとかじゃなくて子どもの親という立場で協力していける家庭が増えていったら会社の理解も深まっていったらうれしいなと思います」

 徳永光佑さん:「ものすごく大変でした。育休って休が入っているので“休み”みたいな感じですけど、実際は休んでいる時間はほとんど少なくなっているのかな。女性がやっているのを手伝うという感じで、僕も(子どもが)生まれたら手伝おうという感じではあったのですが、最初から一緒にやるという意識が大事だなと思ったので、この体験を通して育休を取って(夫婦)2人でやっていくというのが大事なんだなと思いました」

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