【SDGs】女性活躍の“カギ”とは 「H&M」社長密着[2022/07/16 12:37]

 今週、発表されたジェンダーギャップランキングで日本は116位と低迷しています。5位に入ったスウェーデンの有名企業の女性社長に密着し、日本との違いを探りました。

 アネタ・ポクシンスカさん(35)。衣料品大手「H&M」北東アジア地域の社長です。

 大学時代のアルバイトから始まり、商品部の責任者などを経て今年1月、社長に就任。

 夫と2人の息子とともに来日しました。夫は“主夫”としてアネタ社長を支えます。

 スウェーデンが本社のH&Mグループは、管理職の63%を女性が占めています。

 今週、発表されたジェンダーギャップ指数ではスウェーデンは5位。女性管理職の割合が高いことなどが評価されました。

 H&M北東アジア社長、アネタ・ポクシンスカさん:「私の育休が明ける時に夫が育休を取ってくれました。それがあったから、スウェーデンに転勤できました」

 両親合わせて育児休業が480日認められ、父親だけが取得できる休みもあることなどが後押しているといいます。

 H&M渋谷店・大谷淳店長:「(Q.働く上での男女の違いは?)男性はより結果にフォーカスするし、女性はプロセスにフォーカスするので、それぞれが一緒に働くことによって、お互いに無い強みを補い合える」

 室井麻希広報部長:「女性だけじゃなく、誰もが働きやすい環境を整えるのが大事なんだろうなと」

 アネタ社長も「多様性が組織と働く人をいい結果に導く」と考えています。

 H&M北東アジア社長、アネタ・ポクシンスカさん:「(日本でも)変化はもう、そこまで来ています。(スウェーデンでも)年単位で構造的な問題を解決してきた長い歴史があります。“変化は一日にして成らず”。長い時間をかけて築き上げていくものです」

こちらも読まれています