「地政学リスクがサプライチェーンに影響」8割に[2022/09/05 20:31]

 中国やロシアなど地政学的なリスクによって半導体などのサプライチェーン=供給網が影響を受けたと答えた人が約8割に上りました。

 製造業のデジタル化を支援しているスタートアップ企業「キャディ」が製造業で働く人を対象に調査し、約3700人から回答を得ました。

 その結果、地政学リスクによって自社のサプライチェーンが影響を受けたと答えたのは77.5%でした。

 影響を受けた地政学リスクで最も多かったのは中国のロックダウンで、次がロシアによるウクライナ侵攻でした。

 具体的には部品の価格高騰や納期の遅れ、供給が滞るなどの影響を受けていました。

 その対策として部品の切り替えや値上げに応じる、または仕入れ先の新規開拓を検討したと答えた人は、それぞれ約半分を占めました。

 ただ、実際に対応できたのは2割から3割ほどにとどまっていて、キャディは仕入れ先の新規開拓や社内外との連携強化などを通じて部品の調達ルートを強化する必要があると分析しています。

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