東北電力が「規制料金」4月からの値上げ申請[2022/11/24 19:20]

 東北電力は8割の家庭が契約する「規制料金」について来年4月からの値上げを国に申請しました。ロシアによるウクライナ侵攻後、大手電力会社が申請するのは初めてです。

 東北電力でおよそ8割の家庭が契約する「規制料金」は国の規制で「上限」が設けられていて、大手電力10社すべてがこの上限に達しています。

 このため燃料価格の上昇分をこれ以上、料金に転嫁できず電気を売るほど赤字が膨らむ状態です。

 東北電力は9月までの中間決算で1300億円余りの赤字を計上していて、経済産業省に対し来年4月からの値上げを申請したと発表しました。

 値上げ幅は平均32.94%で例えば、使用量が260キロワットアワーの一般家庭モデルでは現在、月額8565円ですが申請が認められれば2717円高い1万1282円になります。

 ただ、来年から始まる政府の電気代負担軽減策によって1820円値引きされるため、実際に支払う料金は9462円となり値上がり幅は897円になるとみられます。

 東京電力や北陸電力など、他の電力大手5社も申請に向けて準備を進めています。

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