米承認のアルツハイマー新薬 エーザイ「1日も早く」日本でも承認手続き急ぐ[2023/01/07 23:27]

 アルツハイマー治療薬「レカネマブ」がアメリカで条件付きで承認されたことを受けて、開発元のエーザイが会見し、日本でも承認に向けて手続きを急ぐ考えを示しました。

 エーザイ・内藤晴夫CEO:「(承認の一報を聞いて)涙が一滴出ましたね。我々の努力が正式にドーンとスタンプを押されてOKと言われたことなんで、その感慨はあるんだなと」

 アメリカのFDA=食品医薬品局が条件付きで承認した「レカネマブ」はエーザイとアメリカの医薬品大手「バイオジェン」が共同開発したアルツハイマー治療薬です。

 症状の軽い患者が対象で、患者の脳にたまる異常なたんぱく質「アミロイドβ」を減らす効果があるとされ、病気の進行を平均でおよそ3年遅らせることができるということです。

 エーザイは患者の生活の質の向上や医療費・介護費の削減などで数百億ドルの社会的価値をもたらすとして、アメリカでの価格を体重75キロで年間2万6500ドル、日本円でおよそ350万円と設定しました。

 日本でも手続きを進め、「一日でも早く」承認を得たいとしています。

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