経団連と連合のトップが会談 春闘 事実上スタート[2023/01/23 10:46]

 記録的な物価上昇で賃上げの気運が高まるなか、経団連と労働団体「連合」のトップが会談し、今年の春闘が事実上、始まりました。

 経団連・十倉雅和会長:「物価動向を特に重視しながら企業の社会的責務として(賃上げを)」

 連合・芳野友子会長:「コロナ禍と物価高に多くの国民が苦しい思いをしています。日本全体で継続した賃上げを実現できるようにして参りましょう」

 連合は、定期昇給とベースアップ合わせて5%程度の賃上げを求めています。28年ぶりの高い水準です。

 経団連は問題意識や方向性などはほとんど一致しているとして、ベアを中心とした賃上げを前向きに検討するよう企業に求めていますが、連合が求めている水準はこの10年ほどの実態と乖離(かいり)が大きいとして慎重な姿勢です。

 雇用形態や性別などによる格差の是正や中小企業も賃上げできるよう取引価格の適正化を進められるかも焦点です。

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