GPIF4四半期連続の赤字 2002年度以来[2023/02/03 21:25]

 公的年金の積立金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は去年10月から12月までの運用実績がマイナスとなり、20年ぶりに4四半期連続の赤字になりました。

 GPIFによりますと、去年10月から12月の収益は1兆8530億円の赤字でした。

 大幅に進んだ円高やヨーロッパの金利上昇によって円建てで運用する外国債券の価格が下落したこと、日銀が12月に政策修正したことで国内の債権価格が下落したことが主な要因です。

 赤字は4四半期連続で、これは計算方法に違いがあるものの、円高による輸出企業の業績悪化や2001年にアメリカの大手エネルギー会社「エンロン」の不正会計事件による株安などがあった2002年度以来で、独立行政法人になった2006年度以降では初めてです。

 GPIFの運用資産額は世界最大級で、去年末時点で約190兆円、市場での運用を始めた2001年度以降の累積収益額は98兆1036億円です。

こちらも読まれています