携帯電話メーカー「FCNT」民事再生法の適用を申請[2023/05/30 17:15]

 元富士通グループで大手携帯電話メーカーのFCNTは30日、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請しました。

 帝国データバンクなどによりますと、民事再生法の適用を申請したのは神奈川県大和市の大手携帯電話メーカー「FCNT」と、その関連会社2社です。

 3社合わせた負債の総額は1400億円余りに上ります。

 FCNTは2018年に元富士通コネクテッドテクノロジーズの事業を引き継ぎ、携帯電話の「アローズシリーズ」や「らくらくスマートフォン」などを開発販売しています。

 去年3月期の売上高は843億円でしたが、競争の激化や販売価格の低下などが響き、設立後5期連続の赤字を計上していました。

 民事再生法の適用は大手携帯電話メーカーでは初めてです。

 FCNTによりますと、携帯端末の修理とアフターサービス事業はいったん停止する予定だということで、「誠に申し訳ございません。おわび申し上げます」としています。

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