中小企業の6割超が年度内に賃上げ 日本商工会議所が調査[2023/05/31 12:55]

 日本商工会議所は、中小企業の6割以上が今年度中に賃上げを予定しているとの調査結果を発表しました。

 日本商工会議所が中小企業2000社あまりに今月調査したところ、2023年度に賃上げを予定すると答えた企業は62.3%と、去年6月の調査から11.4ポイント増加しました。

 基本給を一律に引き上げるベースアップを行うとした企業は15ポイント増え、5割を超えました。

 賃上げ率は、半数以上が昨年度の物価上昇率3%を上回りました。

 一方、賃上げの主な理由として人材確保や物価上昇が上がるなか、価格転嫁ができたことを挙げる企業は1割あまりにとどまりました。

 日商は、「コスト高の進行などに価格転嫁が追い付かない」という声が多いことや、転嫁が出来た企業は高い賃上げ率となっていることから、「価格転嫁を一層促進していく必要がある」としています。

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