高校球児に“UVケア”講座 強豪校の部員100人が学ぶ[2023/06/27 19:50]

 炎天下で練習することの多い高校野球の強豪校で、球児たちがUVケアを学ぶ講座が開かれました。かつては「元気の印」とも言われた「日焼け」ですが、子どもや生徒にとっても紫外線対策が重要だという意識が広がりつつあります。

 講師:「まぶたも忘れずに塗っていただいて、額も忘れずに塗ります」

 甲子園常連の強豪校として知られる、茨城県土浦市の常総学院高校。6月中旬、大手化粧品メーカーの協力で開かれた講座には野球部員およそ100人が参加しました。

 部員たちは、紫外線が肌に与えるダメージや日焼け止めの選び方などを学んだ後、講師から指導を受けながら、実際に日焼け止めを塗っていました。なかにはこんな部員も。

 野球部員:「(Q.どうしたの?)ちょっと塗りすぎちゃって」

 講座を終えた生徒たちは。

 野球部員:「将来のために、ちゃんと肌を守っていきたいなと思いました」「(日焼けが)疲労に関係してくるという話も聞いて、パフォーマンスを落とさないためにも、日焼け止めを塗ろうとは思いました」

 数日後、野球部が練習しているグラウンドを訪ねると講座をきっかけに日焼け止めを使い始めたという部員も。

 野球部員:「(Q.なぜ塗り始めた?)この前の講習会の時に塗りやすくて、使ってみようかなと思いました」

 常総学院、島田直也監督:「紫外線で体力を奪われると聞いたので、防御できることをしっかりやっていいプレーができるなら、そういうこともしっかり取り組んでいきたいなと」

 講座に協力した大手化粧品メーカーによりますと、紫外線は肌の老化を早めるほか、免疫力を低下させる原因にもなり、18歳以下の子どもは影響を受けやすいという研究結果もあるということです。

 別の大手化粧品メーカーは、2018年度から小学校4年生以上の児童を対象に日焼けから肌を守ることの大切さを伝える教材を提供しています。これまでに、およそ2万6000人の児童が受講したということです。

 紫外線量のピークを迎えるこれからの季節。化粧品メーカーは、屋外でスポーツをする子どもたちやその保護者、そして先生や指導者にも紫外線対策の重要性を知ってほしいとしています。

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