東芝 国内ファンドがあすTOB開始 約2兆円[2023/08/07 20:13]

 経営再建中の大手電機メーカー「東芝」に対するTOB=株式公開買い付けが8日に始まることになりました。

 東芝は3月に、国内投資ファンドであるJIP=日本産業パートナーズによるおよそ2兆円の買収提案を受け入れると発表していました。

 当初は7月末にも開始されるとみられていたTOBですが、法令上の手続きで8月にずれ込むことが伝えられていました。

 JIPによりますと、TOBは8日に始まることになり、これを受けて東芝も7日に取締役会を開き、改めて賛同しました。

 東芝 島田太郎社長:「東芝がきたる100年も新しい技術で人々の生活と社会を支え続けていくためには、新たな一歩を踏み出すことが必要であります。今回はそのための公開買い付けであります」

 TOBが成立すれば、東芝は年内にも非上場化されることになります。

 JIPは今回の決定に合わせ、「東芝の安定的な経営体制を構築し、新たな成長戦略を速やかに実行できるようにしたいと考えております」とコメントしました。

 東芝が7日に発表した今年度第1四半期の決算は純損益が253億円の赤字に転落しました。

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