日銀総裁、物価見通し「誤りがあった」[2023/11/08 14:50]
日銀の植田総裁は8日の衆議院財務金融委員会で、引き上げを続けている物価上昇率の見通しについて「誤りがあったことは認めざるを得ない」と述べました。
日本銀行 植田和男総裁:「上方修正につながったような見通しの誤りがあったことは認めざるを得ません」
立憲民主党の階猛議員から物価高への責任を問われたのに対し、答えました。
日銀は3カ月に1度、公表する「展望リポート」で、2023年度の物価上昇率の見通しを1月に1.6%としていたものを7月と10月に上方修正して2.8%にしました。
植田総裁は「今後、色々なデータをきちんと分析して、見通しが適切に行われるよう努めていきたい」と対応を説明しました。
ただ、現在の物価高については「家計や企業に大きな負担を強いていることは重々承知している」としながらも「これがすべて長く続くとは考えていない」と答えました。