10月倒産件数と負債総額 今年2番目の高水準 コロナ禍前の水準近づく[2023/11/09 15:04]

 民間調査会社の帝国データバンクは10月の倒産件数と負債総額について、いずれも今年2番目の高さだったと発表しました。

 帝国データバンクによりますと、10月の倒産件数は790件で、前年同月の594件から大幅に増えました。

 前年を上回るのは18カ月連続です。

 業種別にみるとサービス業が最も多く、次いで小売業、建設業となっています。

 建設業の倒産は162件で今年最も多くなりました。

 また、大型パチンコチェーン「ガイア」の倒産などが影響した結果、負債総額は3055億8400万円で、こちらも前年の806億2600万円を大きく上回りました。

 1月から10月の倒産件数の合計は6918件で、すでに去年1年間の6376件を上回り、コロナ禍前の水準に近付いています。

 物価高や人手不足の影響もあり、帝国データバンクはこのペースが続けば今年の倒産件数は2015年以来、8年ぶりに8500件前後になる見込みだと分析しています。

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