大手生保4社 そろって増益 コロナ給付金の支払い大幅減少で[2023/11/22 20:42]

 大手生命保険4社の2023年度の中間決算が出そろいました。

 新型コロナウイルス感染症への給付金が大幅に減少したため、全社増益となりました。

 各社の発表によりますと、本業のもうけを示す営業利益にあたる基礎利益は、日本生命が3396億円(前年同期比+27%)、第一生命が1426億円(同+3%)、明治安田生命が2264億円(同+7.3%)住友生命が1302億円(同+19.5%)となりました。

 新型コロナ関連の給付金の支払いが減少したことで収益が大幅に改善しました。

 ただ、売り上げにあたる保険料等収入については明暗が分かれました。

 日本生命は営業職員による円建の終身保険の販売増加が大きく寄与し、2兆6043億円で17.5%の大幅増収だった一方、他3社は減収となりました。

 明治安田生命は外貨建一時払保険の販売量減少が響いた結果、減収幅が16%と大手4社で最も大きくなりました。

 住友生命も円建の一時払終身保険や平準払貯蓄性商品の販売減少などにより6.3%の減収となりました。

 第一生命は1%の減少でほぼ横ばいでした。

※上記はグループ全体ではなく各社単体の業績

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