全銀ネット大規模障害の補償対象は約8000件800万円[2023/12/01 19:50]

 500万件を超える銀行振込などに影響が出た全銀ネット(全国銀行資金決済ネットワーク)の大規模なシステム障害で、補償の対象が約8000件に上っていることが分かりました。

 10月に発生した大規模障害では、三菱UFJ銀行など10の金融機関で2日間にわたって振込に遅れが出るなど影響が拡大しました。

 全銀ネットとシステムを担当したNTTデータは今月1日の会見で、影響件数が当初発表した約506万件から566万件に増加したと発表しました。

 また、補償の対象について初めて見解を示し、11月中旬の時点で約8000件、金額は約800万円に上ることを明らかにしました。

 対象は障害の影響により他の金融機関を使って手数料を支払った利用者で、今後の調査で件数や金額はさらに増える可能性があるということです。

 システム障害の原因については中継コンピューターの更新時にプログラムにメモリ不足が発生し、データが破損してシステムが異常終了したとしています。

 また、来年1月には3つの金融機関で同様のシステム更新が予定されていますが、このうち1つの金融機関が作業を延期します。

 金融機関側からプログラムの修正などが万全になるまで更新を延期したいと申し出があったということです。

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