日本の労働生産性“過去最低”30位に OECD加盟38カ国中 ポルトガル並み[2023/12/22 15:14]

 日本の労働生産性が先進国中心のOECD(経済協力開発機構)に加盟する38カ国中30位と過去最低になったことが分かりました。

 シンクタンク「日本生産性本部」の調べによりますと、2022年の日本は労働者が1時間あたりに上げる利益を示す労働生産性が52.3ドルで、OECD加盟38カ国中30位でした。

 これはポルトガルとほぼ同じ水準で、日本は去年より順位を2つ下げ、比較可能な1970年以降で最低になりました。

 上位3カ国はアイルランド、ノルウェー、ルクセンブルクです。

 一方で、日本より下位にはスロバキア、ハンガリー、韓国などが続きました。

 日本の労働生産性は長くOECDのなかで20位前後を維持していましたが、2019年から一気に順位を下げています。

 日本生産性本部は「『先進国からの脱落』と言われる一面が生産性でも現れている。新型コロナウイルスの影響から日本も回復してきたが、似たような国はもっと急激に回復していたとみられる」としています。

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